2007年06月14日

タッチペン操作と十字キー操作 - DSゼルダの例から

ゼルダの新作は、既存の歴史のあるアクションゲームをタッチペンで置き換えた一つの例となった。

以前に、本サイト(現在休止中)で言及したことだが、
DSというハードが出た際に、タッチペンで操作するということと、
十字キーやボタンで操作することの違いとして、タッチペンの操作の場合には、
「指示」という意味合いが濃くなることを指摘した。「誘導」と言っても良いだろう。
ゼルダの件で言えば、妖精を移動することによって、リンクをそちらに導く、
という操作になっている。十字キーやボタンで操作するのであれば、
自分の押したボタンにダイレクトにリンクが行動するので直接的で、
自分がリンクになった気になりやすい。この性質は、Wii版ゼルダでは、
より直感的でプレイヤーとキャラクターを近づけた操作方法となったが、
DS版では、逆にプレイヤーとキャラクターは間接的な関係となっている。

既存の「指示」「誘導」ゲームの例として、ナムコの『ハロー!パックマン』というゲームがある。
これは実は面白い。もちろん勝手にキャラクターが動くというゼルダとは違う面もあるが
いわゆる、キャラクターになりきってプレイするゲームではないという点では同様だ。
つまり、こういうゲームはこういうゲームとしてのジャンルであって、
系統立てられたアクションゲームのシリーズとしての1作とは違う。

ゼルダDS版にしても、プレイすれば面白いだろうと思う。
だが、リンクになりたいプレイヤーの希望からはやや乖離しているに違いない。
同じ「直感的」な操作と言われても、DSとWiiでは、全然意味合いが異なっている。
ゼルダというゲームは色々なチャレンジをしてきたゲームであったと思うし
このような操作変更はむしろ意欲的と捉えるべきではあるが、
それが吉と出るかどうかは、発売してからでないとなんとも言えない。

私が個人的に思うのは、「キャラクターとプレイヤーの一体感を持ったゲーム」というのが
脳トレやお料理ナビのような「自分が主人公のゲーム」と
DSゼルダのような「キャラクターを誘導するゲーム」との間にあって
DSにおいて、その2つの端っこがむしろ新しいのだが、端っこに押されて中間が埋もれてしまう
ということは少し寂しいという感情的なことだけである。
posted by Madick at 07:41| Comment(0) | TrackBack(0) | コンテンツ論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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